勝利の女神として崇められたアフロディーテをシンメトリーに飾られたフレンチシルバー950銀のドラジェリエです。こちらは1820年頃に作られたオリジナルのグラスを銀器とともに組み合わせられています。ドラジェを容れる器の下にドルフィンに囲まれた中心棒〜グラスはその中心棒にぴったり嵌められ上部のベース部分と一体化させた構造です。当時の稀少なグラスはもちろんのこと、フレンチシルバーの限られた時代にオーダーされたドラジェリエです。海上を守る女神とともにドルフィンがモチーフに使われ、崇め奉るように台座にも重層な装飾が施されています。産業革命で先行した英国には伝わらなかった極めてフランス王朝好みのテーブルウエアの一つです。
EugeneDelebois (1819-38)
※「アンティークシルバーのある暮らし」80ページに紹介しています。
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