HOW TO コテツは、日頃皆様からお問い合わせをいただいております色いろな質問をご紹介しながら、店主の個人的意見としてお答えさせていただきました内容を項目ごとにまとめてみました。
どうぞ皆様も日頃感じているご質問がございましたら、何なりとメールにてお送り下さいませ。 その中でも、是非皆様にご紹介させていただきたい「お披露目質問」はどんどんご紹介させていただきますので、ご遠慮なく送信くださいませ。

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銀器を手にされてから「毎日お手入れが楽しいです!」というお声も耳にしてますが、それはとっても幸せな時間を持たれたということだと思います。私も銀器を買い付けした後、必死?に銀磨きをしている時間は、いろいろな発見&感動をする時だわ!と感じています。それは、目で見る時とはまたまた一味違った魅力を教えてくれますので、メーカー名や何年に作られたというデーターから始まり、職人さんの腕の見せ所などとっても楽しい銀器との語らいの時です。それに銀器は毒素に反応して色が変るとも言われている通り、変色しやすい性質を持っています。時間の経過とともに銀器の表面にあらわれる「茶色〜黒色の膜」は、銀と空気中の硫黄系臭気物質 (※1) との化学変化や水分に含まれるオゾンや二酸化硫黄との反応によって硫化銀に変化するからです。

「すぐに黒く変色するのでお手入れが面倒」と思われている方がいらっしゃいますが、変色が銀器の特徴であれば、正しい手入れ方法を知ることで日常的&簡単お手入れをマスターすることが一番だと思います。そこで、その表面のお手入れ方法をご紹介させていただきます。当店のマルシェおすすめ商品 「還元剤の含まれた手袋」 が一番簡単なお手入れ方法です。柔らかな超微粒子の研磨剤を含めたフランネル生地で、銀の変色防止剤も配合されていますので、磨くというよりも乾拭きをするように銀器を拭いていただきますと輝きが保たれます。

そして、お使いになられた銀器は出来るだけ早く洗っていただき、その後は完璧に水気を取るように柔らかな布地 (※2) で拭き取り、さらにこちらのミットで乾拭きをかけるようにキュッキュッと拭かれて下さい。ピカッ☆と輝きが保たれますので、このお手入れ方法が一番☆難なく普段のお手入れ方法としてお楽しみ頂ける方法です。
洗浄の際には手早く流水にて洗い、くれぐれも長時間水の中に放置しないようにお気を付けください。ポットやカトラリーなどの接合部分はメンテナンスしやすいように自然の接着剤が使用されていますのでご注意ください。

さらに、銀器を長期保管&収納する場合のポイントをご説明申し上げます。この硫化膜になる変化をシャットアウトさせる方法として、空気に直接触れないように保管する事が上げられます。その簡単な方法としては、空気が動かない「食器棚=銀器収納棚」に納めることが一番です。とは言え、やはり収納棚の開け閉めの回数が多い場合は、頻繁に空気の流れが入ってきますのでそれが完璧とは言えませんが、ある程度は阻止できます。では、長期収納の場合はどうしたらよろしいのでしょうか?銀器の形&サイズによりますが、空気が入らない状態で密閉出来る袋の中に納め、 しかも変色防止剤の含まれた布に包み込みながら保管する方法もあります。しかし、銀器の化学変化を防ぐ方法としては毎日惜しみなく使いながら、テキパキお手入れが一番ですし、どんどん普段使いされる方がいつもピカピカ状態です。そして、日課のようにお手入れを楽しみ、そんな銀器との愛情あるふれ合いをされて下さい。つまり、アンティークの銀器は持たれた方の感性と知性で守られるものですから、どうぞ銀器の魅力を身近な方がたに伝えながら、もっともっとご一緒に楽しまれて欲しいと思います。

( ※1 ) 空気中には車の排気ガスもろもろの硫黄分など、目に見えない成分が沢山あります。
( ※2 ) 柔らかな布地とは固い綿繊維の少ないタイプがおすすめです。 また、銀器の洗浄方法は日常の食器洗い方法と変りませんが、柔らかな金属質の銀ですから金属の含まれたタワシ等を使ってゴシゴシすると細かな傷の原因になりますので、絶対お使いにならないで下さい。
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当店の買い付けでご紹介するティーポットの中は、綺麗にクリーニングされた状態でご紹介しておりますが、紅茶の成分でシブがつきやすくなりますので、お買い求めいただいた後でも時々クリーニングされて下さい。

ここで特にご注意を申し上げたいのですが、お茶を楽しまれた後は早めに洗浄して下さい。洗浄せずに放置しておく事は、変色の原因になりますので、どうぞお避け下さい。どこのティーサロンでも少々長居をしている時や、おしゃべりタイムに入ったときなどは、数回ティーポットを交換してくれます。それは、常に美味しい紅茶をサービスされる心遣いもございますが、やはり美味しい紅茶を味わう許容時間があるように思います。
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表面からは、どちらも変らない銀器に見えます。しかし、作り方がまったく異なりますので KOTETSUコラム Page1 「オールドシェフィールドプレート」 の紹介ページをどうぞご覧下さいませ。ヴィクトリア時代に開発されたプレートの技術は当時の斬新な画期的な技法と賞賛されました。その後、電気メッキが開発されどんどん簡単に仕上げられるようになってきますが、特にコラムに紹介してます「オールドシェフィールド」は高度な細工&技法で仕上られている銀器が多いことからアンティークマニアの間では、人気がございます。また、それ以外のヴィクトリアンシルバープレートの銀器もスターリングシルバーを製造するメーカーが製造した物のうちには、とても仕上げの丁寧な、しかもスターリングシルバーでは製造不可能な面白いデザインの銀器を作っています。 その代表とも言えるお品に「ビスケットウォーマー」がございます。


当時もマジックのような細工と話題になったお品ですが、開け閉め部分の細工は銀の素材の特徴から柔らかいスターリングシルバーでは強固さが足りず、やはり鋳物技法が活かされたお品です。表面にはシルバーが何回も丁寧にかけられ、輝き&艶&変色の度合いなどスターリングシルバーとかわりません。また、シルバープレートの上質さを表示したレジストリーマークが刻印されたお品もあり、評価の高いコンデションの良いヴィクトリアンシルバープレートはある意味でとても魅力的なお品です。また、お手入れ方法もスターリングシルバーと何ら変らない方法でOKです。
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それは、何よりも《ひと目ボレ☆スタイルのポット》を見つけられることでしょう。そして、実際にポットを手元に持たれ「マイポット」として楽しまれることです。それでは、イギリスのデザインに限って説明させていただきますと、王政のそれぞれに時代ごとに好まれたつまり流行ったスタイルを代表デザインとして紹介されることが多いです。ただ、厳密に分けていくと、オーダーされた方の哀愁=記憶からイメージされる好みやスタイルによって作られたお品もありますので、全てのものを時代ごとに説明できるものではございませんが、大まかな流れとして説明されています。しかし、何よりもご自分にとって一番使い勝手の良いデザインが生活の中での「マイポット」として愛用いただけますので、私の勝手に思いついたキーポイントを数点挙げてみましょう。

No.1 どのくらいの人数分の容量のポットを探しているのか。
No.2 ティーサービスとしての必要な点数は?・・ミルク&シュガー入れ+ウォーマーが必要か。
No.3 ボディの形は丸型&縦長&横長・・・その中でもどのタイプを好まれるか。
No.4 注ぎ口のキレの良いデザインかどうか。
No.5 蓋の摘み&ハンドルの素材はどんなタイプを好まれるか。
No.6 ハンドルの角度やデザインなどから、持ったときの状態(重さ&感覚)はどのようなものか。
No.7 いつも楽しくお手入れしやすいデザインか。
No.8 全体の細工&見せ場&もろもろがご自分の好みなのか。

以上思いつくままに上げてみましたが、まだまだ注目点はあると思います。しかし、一番は目的にあったスタイルのポットをもたれる事ですので、マイポット&ゲスト用と必要な数を適切な時期に揃えて下さい。また、何よりもそれぞれのスタイルから味わえる&楽しむ時間だと思います。
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ティーパーティーの季節や集まる方がたの好みを考えながら揃えてみましょう。すべてを銀器で揃える必要はございませんが、KOTETSUコラムPage3 「ヴィクトアン・ティー」 の中に紹介しているお茶道具を1個でも2個でも登場しながら、目的にあったセッティングのスパイスにされて下さい。また、ティーカップの雰囲気やデザインによっても異なる銀器を合わせられましたら、もっともっとコーディネートの幅が広がりますでしょう。そして、何よりもご自分が気に入られてコレクションしたティータイムグッズで、数人のお客様を招きながら、美味しい紅茶をいただくことが素敵な事だと思います。また、いろいろなティーサロンでの取材をまとめた 「TeaRoom」 やセッティング方法をご紹介しておりますのでどうぞ、参考にされて下さい。
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もちろん!
銀器はある程度 (大方OKと申したいのですが、ダメージによります) 修理が出来ます。ポットのボディーがポコっと凹んでしまったものでも、元通りになります。それはハンドパワー??いえいえ、ロンドンの数百年もの経験を持つ職人さんが綺麗に修理してくれます。また、ハンドルのぐら付きなどもポットと限らず、カトラリーの繋ぎ目部分のぐらぐらでもお修理が出来ますし、 細かな擦り傷程度でしたら、目立たないようにお手入れでツヤツヤ☆が可能です。つまり〜銀器のエステのようなお手入れと言えます。どうぞ、心配なさらずどんどん&じゃんじゃんお使い下さい。
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