No.002 英国紅茶とマナーハウス

英国を旅する楽しみのひとつに、どうぞ英国貴族の館に宿泊されるプランは是非&是非スケジュールを組んで 頂きたい〜オススメコースです。この英国貴族の館がなぜホテル??またその建物はどうして・・・あるの???? それは、英国貴族の歴史からお話しなければならないでしょう。公爵、侯爵、伯爵、子爵、男爵この階級が作られたのは11世紀、ノルマン人がイングランドを征服した時に 封建制度を持ち込んだことからはじまったと言われます。 戦いの報償として領地が与えられ、その土地の収益を王様に納めていました。その収入は?というと もちろん農業です。また王様から褒め称えられる証として、一世代限りの称号ナイトと言われる階級もありましたが、 こちらは代々世襲制の貴族とは区別された階級でした。 その後、産業革命により中産階級という階層が増え、それにより冨と名誉を持ちたいがために、権力闘争などなど 貴族の館にも、代々受け継がれてきた華やかな物語とともに色いろ・・・秘められているようです。 さらに戦争という動乱の時代を経て、以前のような大きな館を維持出来なくなった貴族の館は ナショナルトラストへ寄付されたり、歴史ある建物をホテル経営という形で保存活用している館なども多く、 さらには、今なお貴族が守り続けている館もあります。それが、マナーハウスなのです。

もちろん、すべてが宿泊可能ということではありませんので、観光名所のみという館も多いですが、英国の至る処に 存在するマナーハウス、例え場所がロンドン郊外に存在するからと言ってカントリーハウス=田舎の家ではありません。 それぞれの領地を治めた貴族の館なのです。つまり一国一城の権威ある方がたのご自宅です。そこで、このマナーハウスこそが英国紅茶との関係に深いつながりをもたらす訳です。 ロンドンでは体験できない貴族の館に宿泊し、そこで至福のティータイムを過ごせる、にわか貴族になった気分で 当時の紅茶文化を体験出来るわけです。 だからこそ、ビジネスマンの忙しく歩きまわる都会では〜優雅な紅茶文化を味わえる場所が少ないと申し上げたいの です。

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